9月23日よりマレーシア・ロンピンにセイルフィッシュを狙いにプロショップ・インザストリームの川嶌様と小野様の釣行記をお送り頂きました。ロンピンのセイルフィッシュも8月後半より高活性が続いており、お二人も見事にキャッチされました。

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9月23日早朝、左手はロッドケースのバズーカー、右手はグレゴリーのローラーダッフル、そしてディパックを背負いいつもの遠征スタイルで、中部国際空港行きのバス停でボーっとしていた。やはりバズーカーが目立つのだろうか、通勤途中のサラリーマンやOLがジロジロと僕を見る。いつものことだが何だか嬉しい。予定よりずいぶん早く空港に着いて小野さんを待っていると、人ごみの中から頭が一つ分出た小野さんがあるいて来るのが見えた。僕に近づいてくるにつれて人々が小野さんに注目をしていることに気が付いた。それはただでさえ目立つバズーカーに、これでもかと言うぐらいに貼られたステッカーが周りの人の視線を集めていたのです。でも、不思議なことにカッコよく見えるのは、小野さんが旅なれているからなのでしょう。
 名古屋を離れシンガポール空港に着くと、蘭と免税店の香りが懐かしかった。東南アジアを釣り歩くにはシンガポールを良く使う。入国手続きを済ませると、どことなく佐藤浩市似の現地係員が笑顔で出迎えてくれた。ワンボックスカーに乗り、すぐにシンガポールを出国しマレーシアに入国。ロンピンという港町まで向かう途中に、激しいスコールにより道路が寸断され、80kmも多く迂回し、5時間ほどかけてホテルに到着。
 9月24日、T.KustoMの7.8ftのプロトタイプロッドを片手に港に向かった。河口に造られた港は想像どおりのアジアンチックであり、思わずシャッターを切ってしまった。イケ面のキャプテンと現地係員、運転手、小野さんと僕を乗せた船は港を離れた。茶色の河口からだんだんと澄んだ緑の海に変わっていく。
どれぐらい走ったのだろうか、発泡スチロールで作られたブイの周りでライブベイト用のアジを釣る。日本のマアジに似ているのだが黄色身が強く、現地語でセラと言う魚はコマセもないのにいくらでも掛かってくる。
水深15~25mの遠浅の海をしばらく走ると、船尾から驚くほどの煙を吐いた木造船が網を入れ、カタクチイワシ漁をしていた。誰かが、「セイルフィッシュ、セイルフィッシュ!!」と叫んだ。僕に続いて小野さんがキャスト。小野さんのシーフロッグJrが3度目のポッピングをしたところで、ラインが勢い良く沖に走った。キャプテンが「ストライク」と叫ぶ。華麗なジャンプを繰り返し、ラインをズルズルと引き出していく。何と幸運な人でしょう、初めての釣り、初めての場所、そしてファーストキャストでいきなりのヒット。10分後には小野さんの腕にはセイルフィッシュが抱かれていた。
昼間サビキで釣ったセラをキャプテンがレストランまで持ってきてくれた。イケ面のキャプテンは盛装姿で、さらにイケ面度UP。海の男は、夜の男と化していた。5~6人がけのテーブルに、トラベルプロ山田さんおすすめのカニビーフンをはじめ、これでもかと言うほどの料理が並ぶ、小野さんと途中から諦めモードで出された料理を少しずつ食した。あまりの多さに隣の席の欧米人の家族が僕らを見て笑っていた。でも僕らの方が笑っていたけど・・・
9月25日、まだ暗い時間にアラームが鳴り響き、疲れた体に鞭をうってベッドから這い出た。昨日、スーパーで買ったオレンジフレバーは酷く不味く、朝から気分が悪い。こんなことは海外ではよくある話。今日は深夜にフライトを控えているため、前日より一時間ほど早くホテルの部屋をあとにした。
シングルフックを装着したTDドラドポッパーに、幾度と無くセイルフィッシュが喰らいつく。その度にマシンガンフッキングを入れるが、フックアップしない。掛かったとしてもジャンプで外される。本当に難しい魚だと痛感した。
二日間で計7本のセイルフィッシュと出会うことができた。夢心地のまま空港に到着すると、シンガポール航空のオーバーブッキングにより、エコノミークラスのはずがビジネスクラスに格上げ。素晴らしいフライトとなった。

TACKLE
 【ROD】 T.KustoM プロト7.8ft
 【REEL】ダイワ 6000
 【LURE】シーフロッグJr、TDドラドポッパー、シングルフックに交換
 【LINE】アバニ10×10 4号300m・100LBナイロンリーダー3m

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セイルフィッシュをキャッチ!

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川嶌様もGET!

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インザストリームでは、自分の好みのカスタムロッドを造ってくれます。今回も川嶌様はセイルフィッシュ用にカスタムロッドで挑まれました。自分好みのロッドを造りたい方は、インザストリーム川嶌様まで、
お問合せしてみてはいかがでしょうか。いろいろアドバイスをしてくれますよ。

http://www.inthestream.net/

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